NPO法人脳腫瘍ネットワーク(JBTA)理事の三木雅夫です。
2026年9月、京都にて開催されました「第85回日本癌学会学術総会」において、日本癌学会サバイバー・科学者プログラム(JCA-Survivor Scientist Program: JCA-SSP)に参加し、全課程を修了して修了証書を授与されましたことをご報告申し上げます。
JCA-SSP プログラムとは
JCA-SSP は、がんサバイバー(患者・家族・遺族)とがん研究者が直接対話し、双方の知見を交流させることで「患者・市民参画(PPI)」を推進し、真に患者の役に立つがん研究の発展を目指すプログラムです。
本プログラムは、事前の課題提出と厳正な選考を経て採択された参加者のみで構成されており、学術総会参加費の免除ならびに旅費交通費の助成という手厚いご支援のもとで参加させていただく、非常に限定的かつ価値の高い機会となっております。
主な学びと成果:最先端の「医療AI」と「共創」の未来
今回のプログラムでは、国立がん研究センター 医療AI研究開発分野の浜本隆二先生をはじめ、日本を代表するトップランナーの研究者の先生方と深く議論を交わす機会に恵まれました。
特に、MRI画像等から神経膠腫(グリオーマ)の病変抽出やIDH遺伝子変異を事前予測する「マルチモーダルAI」に関する研究は、グリオーマ当事者である私自身にとっても、世界中の患者にとっても「これ以上ない福音」であり、未来への大きな希望を感じるものでした。
グループワークでは、患者が持つ「体験知」と、研究者が持つ「科学的知見」をいかに融合させ、研究開発の段階から患者の声を反映させていくかという本質的な課題について真摯な議論を展開いたしました。
今後の JBTA での還元に向けて
厳しい選考を経て本プログラムに派遣していただいた責任を胸に、研究者の先生方が「正しいと信じる道を貫き、患者のために尽力する覚悟」を持って日々研究に挑まれているお姿に接し、私ども患者側も共に歩むパートナーとして声を届けていく重要性を再認識いたしました。
今回の SSP で得た学びや最新の知見につきましては、今後の JBTA 会員限定交流会や勉強会などを通じて、会員の皆様へしっかりとフィードバックを行ってまいります。
患者と研究者が手を取り合い、より良いがん医療の未来を創り出していけるよう、JBTA としても引き続き尽力してまいります。今後とも皆様の温かいご支援とご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。